バリバリ!

オート三輪活躍

 半世紀以上前、農家の我が家にはオート三輪が合った。丸いハンドルではなくバイクと同じ棒状のハンドルで、捜査にかなりの力が必要だった・
 新しいもの好きの父は、必死に金を工面して、オート三輪を手に入れた。
 一種の社会的地位の象徴だったようだ。住んでいた集落の誰かが遠出するときには、父の車が駆り出され、父は結構忙しそうだった。
 エンジン音は「バリバリ!」と大きく、震動も激しかった。
 父が帰宅するとすぐわかった。何とも近所迷惑な車だった。
 しかし、しばらくして4厘トラックが登場。ブリキの玩具を彷彿とさせたオート三輪は姿を消して逝った。
(讀賣・2015・4・12掲載)

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