娘に貴重な体験

娘に貴重な体験でした

 学校から帰って来た小学2年生の長女の、しゃくり上げながらの報告にわたしは驚いた。
 下校中の通学路で転倒して顔を打ち、鼻血がたくさん出たという。しかし、長女の顔にそんな痕跡は見当たらない。誰かに綺麗に拭ってもらった様子。
 長女の説明によると、知らない男の人が介抱してくれて、家の近くまで車で送ってもらえたらしい。
 ようやく、たどたどしく要領を得ない長女の口から、その男性が通学路沿いの家の人だと聞き出した。さっそくお礼に飛んでいった。恩人は白髪の年配者だった。
「いやいや、そんな。当然のことですがな」
 相手さんは笑ってあっさり言われたが、わたしと妻は感謝の思いで頭が上がらなかった。
 昨今はわが身大事で他人の危難を見て見ぬふりする風潮の社会。そんな中でこんなに手厚い思いやりを見せていただけるとは、本当にありがたいことである。
 長女にとっても実に幸運でいい体験になったと思います。自分が助けられた喜びは、きっと彼女に思いやりの心を育ててくれるでしょう・ありがとうございました。
(神戸・1991・4・7掲載)

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