事故防止に思いやり


 商売に不可欠でもある車に乗り始めて既に10数年。大きな事故に遭遇することもなく今日に至っている。それがごく普通の市民の姿と思っていたのだが、本当はすごく好運だったのではと思わされる最近の交通事情だ。
 高速道も一般道もこだわりなくぶっ飛ばす車。はみ出し運転はザラ、無指示の方向転換、割り込み運転。「そこのけ、そこのけお車が通る」って調子で鳴らす警笛。まさに弱肉教食、気配りの“気”も感じられないありさま。
「運転席に座ると、わたしが大将って気分になれるから、最高!」とのたまう女性。(そういや、職場のストレスが、運転してるとうそみたいに消えるぞ)と思い当たる。抜かれてカッとなり抜き返す。ここだけと、黄信号を突っ走った経験もある。思い出すだけでも背筋が寒くなる無謀運転は多い。
 過日、交通刑務所の実態をテレビで観たが、「他人への配慮のない家臣運転が悔やみ切れぬ大事につながった。亡くなられた方のご家族に申し訳ない」と、収容者の悲嘆の言葉。実に悲惨極まりない光景でもあった。「車にのれば人が変わる」ではいけない。第三者、特に交通弱者への思いやりさえ持てれば、家族をも巻き込む悲劇は防げるはずだ。
(神戸・1987・11・1掲載)

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