テーマ:つぶやき

おタバコ

 久しぶりの喫茶店。 「煙草は喫われますか?」  店内は分煙になっている。 「うん。煙のこない席がいいな」 「禁煙席にご案内します」  煙草を嫌悪する客に最高のもてなしである。美味い珈琲を味わえる、いい時代になった。 三十半ばで禁煙した。若いころ始めた喫煙は、職場環境のせいである。同僚の殆どが喫煙者、「煙草は喫えない」と公言…
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お盆の記憶

いつもと違う賑やかな仏前。 回り灯篭の炎に照らされた家族の中に、 兄の姿はなかった。  兄の初盆だった。 亡くなって三か月余りで 迎えたお盆。 先祖の霊を迎えるお盆で、 跡取り息子の兄は いつも読経の先達を務めていた。 その兄の声も笑顔も、 もう見られなかった。  建設現場で高所から落ちた兄。 ブリキ職人だった父…
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歯のハナシ

「あれ?」  違和感に気づき 舌で歯をまさぐった。 この感触は前に体験している。 (あっ)  食べているものに 異物がいきなり紛れ込んだ。 慌てて流し台に移動し、 シンクに吐き出した。 思った通りだった。 咀嚼中の食べ物の中に、 それは顔を覗かせていた。 銀色が黒ずんでいる。 歯のかぶせ物だった。 「きょうは…
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奇跡の詩?

女ふたり男ふたり 「うまく産み分けたな」 しょっちゅう言われます 子供は天からの授かりもの 産み分ける能力は 母親にも男親にもありません 奇跡! そうなんです   娘が巣立つ春 三十数年に渡った 子育ては 終焉を迎えます そして誰もいなくなる… … 夫婦二人きりを覚悟しました 「ひとりぐらい家に…
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サポーター

「おはようございます!」  自分の声なのに、初めて聴くものだった。生活支援サポーター意識のなせる業である。  軽い気持ちで受講した生活支援サポーター養成講座終了から三か月。初めて務めるサポーター任務で、緊張と高揚感に襲われていた。 「条件にあったサポート依頼なんですが、受けて頂けますか?」  社協のサポートセンターからの連絡は、…
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衣替えの季節を迎えて

 中学時代、 衣替え時期は苦闘の日々だった。 通学カバンのほかに 手提げ袋を提げての通学。 朝が早いとひんやりしているので、 学校まで冬服を着用、 正門前で脱ぎ手提げ袋に詰めた。  寒がりの私に 六月の衣替えは早すぎた。 梅雨時期と重なるせいもあり、 雨でも降れば もう夏服だけでは過ごせなくなる。 授業中は夏服の…
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息子の引っ越し

 大学卒業でアパートから一旦帰郷した息子。 就職が決まると職場の近くへ引っ越し、会社で転勤も二度三度と続き、息子は家具や家電を揃えるのを遂に止めた。名古屋から広島、次に東京と、家具は引っ越しの邪魔者にしかならないと悟ったのだ。  この春の転勤で、家具を持たなくなった息子は身ひとつで引っ越した。「こんなに身軽で負担のない引っ越しができ…
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故人の名前に接し思わず

前略  懐かしい名前を紙面で拝見しました。三枝勲さん、さいとうたかおの劇画『影狩り』の愛読者同士でした。主人公三人組の逞しい生き方を熱く語り合ったのを思い出します。  実は加西で文芸同人誌を作らないかとお誘いを受けたのがきっかけで交流させていただきました。王子のМくんも仲間に入り、商店街入り口にあった喫茶店で、文化不毛と揶揄されがち…
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あの味

「腹ペコペコやー!なんか食うもんないん?」  小学校から帰ると、いつもそう訴えた。  貧しい時代で、 子供のおやつといえば サツマイモをふかしたものが代表的だった。 ただし子供が空腹を訴えても、 すぐふかしイモが用意できるわけはなかった。 そんな時、 「これでも食べとき」と、 母が手早く用意してくれたのは、オニギリ。 …
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イベントを振り返る②

ようやく体の疲れも取れました。 写真も数枚手に入れました。 じっくり見直すと、 年齢の割には えらく頑張っている自分の姿を見直しました。 次に控えているイベント、 『ワイワイらくがき大会』の準備にかかりました。 言い出しっぺだけに手を抜くわけにはいきません。 落書きをするためのボード作りを始めました。 スーパー…
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イベントを振り返る①

イベントの報告をしたかったが、 写真がなかなか手に入らなくて、後回しになってしまいました。 やっと一枚手に入ったので、 遅まきながらの報告です。 演目は紙芝居パフォーマンス「おむすびころりん」 紙芝居をやりながら、舞台でパフォーマンストいう構成で、 結構受けました。 ただ、年齢をとった分、 スタミナがどうもといった感…
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やっとこさ

やっと普通の時間を取り戻しました。 最大のイベント『絵本ワンダーランド』が 無事終了したのです。 他もろもろの忙しさが重なって、 ブログから離れざるを得なかったのです。 しかし、やっと時間を取り戻せそうです。 家の周りの田んぼに水が張られ、 帰るがゲロゲロ喧しい深夜、 久々のブログに向かい合っています。 これか…
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イライラ大会

いよいよ明日 ねひめ広場で あのトランプの いえいえあの米国大統領ではありません。 誰もがむちゅうになること間違いなしの カードゲーム、 伝説の神経衰弱大会が開催されます。 我こそはと思ったら、 3月3日10時に ねひめ広場に大集合だい! 当日受付大歓迎ですよ。
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春いちばん

いよいよ3月。 17日に催される 戦争遺跡「うずらの遺産」一般公開ガイドツアーで ボランティアガイド二度目の参加をします。 前回の反省と要望などを意見交換する検討会も 先月23日に行われ、 万全の態勢で迎えられそうです。 もし興味を持たれたら、 下記チラシの事務局にお問い合わせください。 問い合わせTELは0790-4…
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5年前の記事

修学旅行先のドイツから帰った高校生の娘。炊き立ての白いご飯に相好を崩した。 「こんなにおいしかったんだ」  旅行先の料理は口に合わなかったようだ。特にご飯は、食べる意欲を損なうものだったらしい。  ドイツ料理はソーセージとジャガイモが、どっさり使われると、だれかに教えて貰った。いくらポテトチップスが好物の娘もうんざりするほどだった…
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再会

小学校からの帰り道、 いつも友達は私の話に耳を傾けた。 勉強は苦手だったが、 図書室で本にかじり付いていた私。 いつしか即興で話をつくるようになった。 家に帰り着くまで四十分近く、 夢中で語っていた。 「お前のお話、 面白いなあ。 明日も楽しみや」  別れ際に必ずそういった友達。 のちに東大に進学した優秀な彼と、 …
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六年前の原稿

「男っちゅうのは一生に家一軒建てなあかん」  咲き誇る向日葵がビシリと埋め尽くした畑を見下ろながら父は言った。小柄な父の背丈を二倍は上回る茎の成長ぶりに驚く。大輪の黄色い花は一斉に空を睨んでいた。  父の思いとは裏腹に、息子の気持ちはよそを向いていた。別に自分の家を持ちたくはなかった。そこにかけるお金は、もっと他に使えば、より有意義…
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四年前の原稿

古希を迎えて以来、 段ボールにいっぱい詰まったままの 書きなぐった原稿用紙を整理し始めた。 断捨離の一環である。 ところが懐かしくて、 ひとつひとつに見入ってしまう。 あの日、あの時の私を、 思い出しながら、 今日も薄汚れた原稿用紙を開いた。 「将来飲食店で独立するんやね。ならここで思い切り勉強したらいいじゃないか…
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孫の誕生で

十二月十五日、二人目の孫が誕生! 産院へ足を運んで、娘を祝福。幸せいっぱいの様子に目がウルウルした。年を取ると、涙腺が緩むというが本当である。 母子ともに健康な姿を見て、やっと幸せに浸れた。といっても、初孫誕生の時の比ではない。あの日に書いた原稿を引っ張り出した。日の目を見ないままにしまい込んでいたものだ。じいじになった喜びと幸福感…
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通信発行

わが家で開設中の、 根日女創作倶楽部@まちライブラリーの 通信がは降雨できました。
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は?

 部分入歯を支えていた歯が駄目になったので歯医者へ。総入れ歯も覚悟していたが、それはまだ先のようであると分かり安心した。  しかも歯の状態を診るためのレントゲンとケア診断で、なんとまだ二十二本の歯が残っていると判明した。十本も残っていないのではという不安が解消されて嬉しい限りである。  八十歳で自分の歯を二十本残そうという『8020…
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2月の雪にこりごりの朝。 娘を高砂まで送り届けるのに付き合って 5時三十分起きです。 大阪で遊んで飲んでくるというので、 仕方なく父親の出番でした。 しかし、雪の降る中、 車を走らせるのは及び腰になります。 現役のころ深夜に働いていたので、 冬場の凍えた道の怖さは何度も経験済み。 アイスバーンを5メートルぐらい滑走した…
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朗報

表彰式に行けなかった 岐阜の北方町から 表彰状と賞金と作品集が届きました。 年を取るたびに 益々遠出が億劫になってしまい、 岐阜行きを諦めてしまって、 主催の方に申し訳なく思っていたのに、 丁寧極まる対応を頂き、 恐縮するばかりです。 しかし、 自分の作品が活字になっているのを 読むのは最高ですね。 活字世代…
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ちょっと一服

枯れし庭 緑が芽吹く 春リズム 面の皮 突き刺さる雨 冬半ば 古希迎え 失せる気力に 負けまいと  ドンキホーテの 道選びゆく 歳の差で 老いてひけ目を 知る前に 絶頂の妻が 掌に乗る
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雪の光景

雪とあまり縁のない地域に 住んでいる。 珍しく降り積もると、 さあ大変。 冬タイヤの用意もないから、 車が動かせず、 通勤に困難をきたす。 あの手この手を駆使するが、 最も安全で効率いいのが、 雪中歩行だった。 しかも父親の存在が見直される ひと時にもなった。  二年前、 雪に隠された溝や路肩などを見分けながら…
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絵本ワンダーランド

第一回絵本ワンダーランドでは盛況でした。 絵本の読み聞かせや紙芝居にわらべ歌など、 やる側も乗りに乗りましたね。 そして、 5月11日、12日はイオンモール加西北条店の 仮設舞台で二回目のイベントをやっちゃいます。 絵本パフォーマンスの演じ手参加も、 観覧も無料のボランティア公演です。 興味ある方、ぜひご参加を!…
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福はうち~~

「福はうち!鬼はそと!」  母の声は照れくさげで消え入りそう。まかれる豆は干した自家製大豆だった。父は興味すら示さなかった。それが記憶に残る子供時代の節分風景である。それまで節分に豆をまく習慣は、わが家になかったのだろう。  そんな育ち方をしたせいか、昨今の豆まき事情に鬱陶しさえ感じてしまう。まして、巻きずしの丸かじりなど論外だと思…
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実話?

予想通りの空気だった。それを前提にした報告だから、別に動揺しなかった。 いつもと変わらぬだんまりを決め込む父。母の方は複雑な表情を作って固まっている。 「……今度は大丈夫なんか?」  無理ないと楠見直人は思った+。今度が三度目である。一度目は結納を済ませて結婚式直前の破談で、二度目は結納直前に相手が心変わりしての破局。どちらも両親…
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こどもに託すもの

「父親のあとを継ぐ息子で。いいよな」  思わず呟いてしまった。 ニュース画面の伝統木工品を作る親子の作業風景に、 ついジェラシーを覚えたのである。 「継がせられる程御大層な仕事やってた?」  妻の皮肉。口惜しいが反論できない. 思い返せば、本屋の店員、コック、 喫茶店でバーテンにマネージャーを経て独立、 喫茶店オーナーに…
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