子どもたちに伝えたい美しい日本語

子どもたちに伝えたい美しい日本語

「はい、これはダイダイ色です」「違うよ、先生。オレンジじゃないか」
 ―保育園の保育参観に出向いたとき、目にした光景です。ほお笑ましいと言えばそれで済むのでしょうが、何となく気になります。
 同じような調子で、子どもたちは続けます。モモ色はピンク、黒はブラック、粟生はブルー……赤色だけは、あかと答える子の方が多いようです。おうど色なんか、若い保母さんの方も使い慣れていないのか、ちょっと詰まったりなんか。それを観ていると、(日本語って、消える運命にあるのかn?)と、なんとなく情けなく寂しい気持ちになります。
 姫路の幼稚園なんかでは、英語教育が取り入れられたりで話題になっていますが、日本語教育なんか取り入れているとこなんか、まずないでしょう。
 どこかおかしいですよね。もっともっと、自分の国の言葉を正確に子どもたちに教えて身に着けさせる必要性を感じるこの頃です。
 なにも英語教育が悪いとは思いませんが、母国語があまりにもないがしろにされているのではないでしょうか。
 国が滅ぶのは言葉からなんてオーバーですが、世界でも最も美しいと思える日本語を、子どもたちに教え伝えたいと願うのは当然です。ほんと実利だけ求めた言葉って、味気ないですよ。
(神戸・1989・8・31掲載)

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