回顧アルバム・3/絵本の記憶

地元もコロナで脅かされ、
私も外出を自粛して家にこもっています。
何もすることがなくなったので、
しばらく目にしなかった雑誌や本を読みだしています。
思い出に染まった本に、
祈念すべき一文が掲載されたページを発見しました。
昭和62年発行だから、34年前になります。
30代後半の私には大きな転機となった文章です。
それまで演劇一筋(もちろん仕事をしながらですが)だった私が、
公募という世界に足を踏み入れたのです。
自分の書いた文章が雑誌の中で初めて活字となったことが、
信じられない思いでした。
「Sさん、文章も書かれるんですね」
いつも舞台を見てくれている
本好きの文芸青年である住職さんに教えられるまで、
雑誌の創刊記念公募に応募したことすら
忘れていたぐらいです。
後日届いた賞状と金一封で、
ジワーッと感激が湧いてきたのを思い出しました。
実はこの絵本「しろいうさぎとくろいうさぎ」は、
私と妻を結び付けてくれた特別な意味を持った絵本です。
それまで絵本を本と思わなかった私が、
保母だった妻に贈られたこの絵本に魅了されて、
絵本の世界に飛び込んだのです。
東京下石神井の「いわさきちひろ絵本美術館」まで
足を運ぶほど夢中になりました。
地元出身の永田萌が、
小学校のある時期同級生だったことも知り、
以来絵本は
私の人生になくてはならないものになったのです。
さっき「おおきな木」を読み終えました。
もう何十回と読んでいるお気に入りの絵本です。
私の人生に多くの影響を与えてくれた作品なのです。

本は、絵本は読者を決して裏切りません。
電子本もいいですが、
活字本を一度読んでみましょうよ。(うん)
img021.jpg