ふかし芋

家の裏手にある畑に出ると、
すぐ目に付くのが、
サツマイモを植えていた一角。
だいぶん前にイノシシに掘り返されてから、
彫っておいたのだが、
葉が茂って覆いつくしている。
確か二年前も同じだったっけ。
彫ってみると、
小さい芋がついていたのを思い出す。
多分今回もついているのだろう。
つよい生命力に改めて驚く。

そういえば、子供のころ、
秋になると連日
ふかし芋を食べさせられていたのを思い出す。
当時はポテチみたいな袋スナック菓子はなかった。
おやつといえば、
旬の収穫物である。
中でもサツマイモをふかしたのが多かった。
吹きあがった熱々に塩を振りかけて食べた。
翌日から暫く
その残りの芋がおやつになった。
熱いふかしたての時と違って、
なんとも味気ない芋をもさもさと食ったものだ。
サツマイモはふかしいもの印象しか残っていない。
焼きイモなど、
焚火をしながら焼かれたものしか思い浮かばない。
家庭内で焼きいもは
面倒くさかったのかも知れない。
沢山の芋を一度に蒸しあげられる重宝さに
勝てなかったのかも。
今は焼きいもしか食べない。
ふかし芋は記憶の底へ追いやってしまっている。
冷えた残りふかし芋のまずさが、
頭にこびりついているのだろう。

コスモスが、
半日しか陽が当たらない環境のせいか、
ようやく2~3輪ほどの花を見せていた。

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