駄目なやつにも挑戦権

母校から同窓会総会の案内が届いた。
数年前に副会長を退任しているが、
久しぶりに覗いてみようかと思う。
後輩たちの頑張りを支援してやりたいし、
私を陽の当たる表街道へ引っ張り上げてくれた母校に、
いまも感謝の念を持ち続けているからだった。
最初に進んだ進学校で挫折を味わい、
いやいやながら合格したが、
馴染めない工業高校電気科、それも級友たちとは一年遅れの立場。
気が入らない学校生活に、
成績はがガタ落ち、暗い性格も重なり、
学校に身の置き場はどこにもなかった。
子供のころから図書室に入り浸っていたこともあって、
国語の本を読むのは得意だった。
教科担任の先生、何を血迷ったのか、
人と会話すらままならない私に、
校内弁論大会に出ろと声をかけた。
察するに、工業高校に弁士になろうというものがいなかったに過ぎない。
いつも口ごもり無言の断りをする私が、無言でうなずいたのだ。

その肯定が私の暗い人生を一変することになった。
挫折した過去を赤裸々にテーマとした弁論は、
なんと優勝してしまった。
胸を張り心の内を叫ぶ勇姿を写した一枚が、
学校新聞の一面を飾った。
裏道をトボトボ歩いていた私が
陽の当たる表街道へ踏み出すスタート台に立った記念碑となった。
「高校時代」と表記したアルバムの1ページ目を、
新聞の切り抜きと写真を並べて貼っている。
もちろん以後も挫折の繰り返しを経験するが、
つぶれなかったのは、
あの弁論大会の奇跡の瞬間があったからに他ならない。
誰彼に「機会があったら挑戦しろよ」という。
失敗はないはずがない。
ただ成功を導くためには、まず挑戦するしかないのだから。
img019.jpg奈津実写真078 - コピー (2) (443x640).jpg

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