料理は娘のために

 冷蔵庫には梅干しと卵が二三個あるだけ。夕食は、さて何を作ったものかとひと思案。キッチンの隅にあった玉ねぎと冷凍庫の乱切り茄子を見つけて即決まった。
 暑いときは辛い物がいいと、茄子カレーを仕込むことにした。調理は熱い思いをするが、手作りカレーはかなり美味しい。ただ、娘が食べる気になるかどうか見通せない。暑い中仕事に疲れて帰宅する。よほど食欲をそそるものでないと、食べてくれない。
 カレーを仕込みながら同時に卵丼も調理する。丼は娘の鉱物である。どちらも玉ねぎを使うから手間いらずだ。小麦粉とカレー粉を炒め牛乳でダマにならないよう丁寧にのばす。炒めた玉ねぎを加え込みグツグツ煮こむ。そうなれば卵丼を作る時間ができる。
 夕方七時過ぎ。帰った娘は、カレーを一口、あとは卵丼を平らげた。作ったカイはあった。
 残されたカレーを食べながら、明日の買い出し食材を頭の中でチエックしていた。img002.jpg