水やり

田舎にUターン。
田んぼや野菜作りを、
仕事と並行して始めた。
四人の子供も忙しいときは
手伝いに駆り出しては
嫌がられたものだ。
 帰郷して
すぐ迎えた夏。
かなりの暑さが続き、
雨もなかなか降らない。
畑の夏野菜、
水不足で
生育に
かなり影響が出始めた。
 家のそばを流れる
小川の水の出番だった。
とはいえ、
水を吸い上げるポンプなどなく、
バケツで
水をくみ上げるしかなかった。
 朝と午後に
くみ上げた水を
野菜にかけてやった。
乾ききった畑、
少々の水では
間に合わない。
汗にまみれ、
水やりに四苦八苦した。
「おとうさん倒れちゃうから、
水運びするよ」
 いの一番に
水やりの手伝いを
宣言した長女。
するとほかの子供も
負けん気を出した。
 私が川からくみ上げた
水がいっぱいのバケツを、
子供は順番に助け合って
運んだ。
夏休みの間
続いたバケツリレー、
賑やかだったなあと思いだす。
もう子供は
巣立ってしまった。
数年前から、
おひとりさまで
頑張っている。
今年も暑い夏になりそうだなあ。
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