誰だって

運動は苦手だった。

兄は小さい頃から走り回り、

体育の授業に

模範演技をさせられる程だから、

私の運動神経の鈍さは

目立った。

 小学校体育の時間、

棒のぼりでサナギ同然に

棒にかじりついたまま

固まってしまい、

友達に大笑いされた。

以来、

劣等感に取りつかれ、

体育の時間が

大嫌いになった。

 授業が終わって、

友達が遊んでいても、

仲間に加われなかった。

今思えば

クラーい男の子だった。

ひとりで

ノートや教科書の白い部分に

落書きを書き殴り、

本を読み耽った。

「写生大会金賞は、

〇〇君です。

おめでとう」と、

朝礼の時間、

みんなの前に呼び出され、

校長先生から賞状を受け取った、

あの晴れがましい日は忘れられない。

その瞬間、

友達の私を見る目が、

嘲りから羨望に変わったのだ。

 小学校を卒業するまで、

絵のコンクールはすべて入賞。

本の朗読も

みんなが驚く程

うまくやってのけられた。

私にだって

できることがあるんだ!

そんな自信を、

私は自力で

手に入れたのだ。

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