丸坊主にしてわかったこと

丸坊主にして分かったこと

 ある些細な理由で丸坊主になった。高校卒業で長髪に転じて以来、25,6年ぶりである。
「ほんまに坊主にしてええんか?」
 何度も念を押してから、バリカンで短く刈ってくれた散髪屋。
「どないしたんや?その頭……」
 思わず絶句した。異様なものを見た思いを隠さぬ知人。
「よう思い切ったことするなあ」
「外歩くの恥ずかしないか?」
「何か信心でもしはったん?」
 ……出会う人出会う人、いろいろ言ってくれる。それも好い意味じゃない方ばかり。
 そんな人たちの大半は、中学生は丸坊主が清潔でふさわしく似合っているとの意見の持ち主である。わたしは「ウーン」と頭をひねってしまう。
 最近は丸坊主から髪型自由に変更される学校が増えているとか。その流れはしごく当然と言っていい。非行が髪型によって増減するなんて考えは本末転倒だと思う。
 丸坊主にしてからの嫌な体験は、丸坊主を強制されている中学生の心情を理解させてくれるに至った。やっぱり丸坊主の強制を中学生に求めるべきではないと考える。なんにしても髪型は自由が一番だ。
(神戸・1991・9・12掲載)

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