海が呼んでいる

 泳ぎの苦手な私には縁遠い海。今も昔も水着姿で海に入った写真は一枚もない。
 山間にあった小学校時代、夏の行事に海水浴があった。ズル休みをしたくても親が怖くて出来ない。イヤイヤ行った海の浅瀬に座りこんで時間が過ぎるのを待った。目の前に友達らが歓声をあげて泳ぎや海遊びに興じているのを指をくわえて見ていた。あの恥ずかしさと孤独感は今だに忘れられない。
 親になってから、子どもにせがまれると、仕方なく海に連れて行ったが、いつも砂浜で監視役。汗を浮かべる父親に、「海に入ったら気持ちいいよ」と子どもら。「ああ、今日は海パン忘れて来たから」「ちょっと体の調子が悪いんだ」…その場しのぎの弁解で切り抜けた。子どもらは海に入れと言わなくなった。
 ただ、海は好きだ。変則的だが、磯の匂いや波打ち際に足を浸す心地よさは格別だ。
 妻との初デートは山陰の白兎海岸。砂浜から望む夕陽の沈む絶景に目も心も奪われた。

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