難関乗り越え好きな仕事を

難関乗り越え好きな仕事を

 昨年来、7年間やって来た喫茶店を全面禁煙喫茶店に切り替えたが、予想通り売り上げは激減した。
 いろいろ試行錯誤を重ねた末、ようやく落ち着き始めたものの、数字的には相変わらず苦しい。
「本来、喫茶店は一服するところ。煙草が駄目なら商売替えしろよ」と、知人の助言。しかし、もともと好きでやっているこの仕事、やめるなんてまず考えられない。家族や自分の健康を損なわずにやれるはずだとの確信にそって、あらゆる対策を講じてやっていくだけである。
 辞書を引けば、職業とは「暮らしを立てるためにする仕事」とあった。とすれば、現在四苦八苦しているわたしの仕事は職業に入らないかも知れないが、とにかく好きな仕事であるのは間違いない。それだけに何とかメドをつけるために必死にならざるを得ない。
 先日、常連客が悪戦苦闘する姿を見兼ねたのか、“嫌煙喫茶店支援コンサート”を開いてくれた。この時ばかりは涙が出るほど嬉しく感じた。
 自分の仕事が曲がりなりにも人に認められているんだという喜びは最高のものである。
 誰しも、自分が好きで満足し得る仕事につけるはずがないのに、なんと恵まれたことか。だから、たとえいかなる難関が訪れようと諦めずに、今の仕事に取り組んでいくつもりだ。
(神戸・1989・3・12掲載)

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