褒めるの忘れたばかなママ

褒めるの忘れたばかなママ

 4月に新1年生となった長女。入学までに字の書き方なんかをあえて教えていなかったせいか、見るに忍びないほどの乱れ字しか書けません。最初の参観日のとき、お友達の落ち着いた字を目の当たりにしました。
「しまったな。字だけでも書けるようにしといてやればよかったかな」
 と、すこし後悔の念にとらわれた私でした。
 だから、その後の長女が仕上げた宿題を見る際、字の汚さを注意してばかりでした。内心は「これじゃわたしも教育ママじゃないの。子ども成長は自然に見守ってやるのが一番なのに」と思っているのに、凡人の浅はかさなんですね。
 そんなことを繰り返しているうちに、わたしは気付きました。あんなに見にくかった娘の字が徐々にまとまって来ています。
 わずか2か月ほどしかたっていないのに雲泥の差の成長ぶり。わたしがしつこく注意してきた成果なのか、学校での先生の教えのせいなのか、と首を捻ったわたし。
 結局、先生に軍配を挙げざるを得ませんでした。なぜって、ちゃんと娘がそう言ったのです。
「先生が褒めてくれるから、うんと頑張ったんだよ、わたし。褒めて貰ったら嬉しくて堪らないもん。もっと褒めて貰いたかったから、いっぱい、いっぱい頑張ったんだよ」
 どうやら私は大事なことを忘れていたのです。娘の字の汚さに焦ったせいで、小言ばかり言ってしまっていたのです。
 やっぱり子どもは褒めてやれば、とても素直に成長してくれるものなんだ。ごめんね、ナッちゃん。これからはお母さん、たくさん褒めてあげるからね。
(神戸・1990・6・25掲載)
 

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