初めてもらった娘の通知簿

初めて貰った娘の“通知表”

 今年一年生になった長女が、夏休みを前にもらって来た通知表。名称こそ“あゆみ”となっているが、中身はやっぱり成績表です。
「わずか4か月で子どもたちも3段階に分けられてしまうなんて、やっぱり酷だよな」
 夫が通知表を見ながらブツブツ言ってます。わが娘が人の前ではものすごく緊張してしまう性格を知っているだけに、もっと学校生活に慣れた時にこそ評価しないと不公平だと言うのが夫の意見です。
「人前であがってしまう性格はおれ譲りだからな。ただ昔は勉強の進み具合が結構ゆっくりしていたから、そんなおれも落ちこぼれずに済んだんだ。いまの子は大変だよな」
 わが子になにもしてやれないというジレンマが、夫をえらく感傷的にさせていたようです。
「おっ!こいつ一日も休まずに学校行ってるじゃないか。うんうん、えらいぞ!」
 夫は、やっとわが子を褒めてやる材料を見つけて嬉しいのか、明るい大声を出しました。
「おい、今晩はご馳走してやれ。学校を一日も休まなかったって、すげえりっぱじゃないか、うん」
 成績のことなど、もう頭にないみたい。でも、わたしはそんな夫に大賛成。なんぼ緊張しっぱなしでも、学校を休まない娘が、やっぱり自慢なのです。
(神戸・1990・7・31掲載)

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