娘の初任給に感激ひとしお

娘の初任給に感激ひとしお!

「おとうさん、これ」
 仕事から帰った娘のちょっと照れくさげな声に振り返る。鼻先に突き出された娘の手にひとつの封筒。開けてみると、給料の明細書だ。
「きょうやったんか?」
「うん」
「ようけやないあか」
「へ、へ、へ、へ」
「ご苦労さん」
「うん」
 日頃はめったに会話のはずまなくなった男親と娘。その見えない垣根が自然に取り払われている。この4月に介護福祉士として働き出した娘の「初任給」が果たした奇跡?だ。
 今年、成人式を迎えたばかりの娘は、高校の福祉科から福祉の専門学校に進んだ。かなり悪戦苦闘をしながらも精いっぱい頑張り、ついに目標だった介護福祉士の資格を得て特養老人施設のスタッフになった。
 そして今日、「ありがとうございました」と、祖父母、きょうだい、親に初任給の一部を包んで渡した娘。
 腰の定まらなかった青春しか知らない父親は、そんな娘が実に眩しかった。感激はひとしおだ。さらに娘は頑張る負けてはいられない。ずっと生き方を刺激し合える親子でありたいからだ。
(讀賣・2004・5・14掲載)

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