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zoom RSS ふるさとはそこにあった

<<   作成日時 : 2017/06/09 08:38   >>

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播州歌舞伎発祥の地、
わが町加西市。
播磨風土記に記された
歴史を彩るヒロイン根日女。
古墳に眠る美女伝説を芝居にしたのは、
四十代後半。
市外で三十年近く
アマチュア劇団活動に没頭した私は、
故郷に錦を飾ったのだ。
声をかけたのは、
地元の活性化に励む青年会議所のメンバー。
「ぜひ、
あなたの故郷に演劇文化を
根付かせて頂きたい」
と懇願された。

実は生まれ育って四十数年の故郷だが、
播磨風土記や歴史ある古墳群など
郷土の知識は皆無だった。
あろうことか、
演劇に打ち込みながら、
播州歌舞伎発祥の地に
住んでいることすら知らずにいた。
情けない限りである。

一念発起、
加西の地を自分の五感で確かめ、
その魅力を発掘することから
芝居作りをスタートさせた。
文献をあさり、
古跡を巡る。
昔をよく知る古老を訪ね歩き、
話を聞いた。

驚きの連続である。
わが故郷に、
これほど豊かで素晴らしい
歴史と伝承があった!

「わしらの王女さまを、
お願いしますわ」

ある古老の言葉。
古代の美しきヒロイン『根日女』へ
地元民の素朴な慕情。
熱く強い。

半年近く『根日女』と向き合った。
脚本を書き、
演出に全精力を注ぐ。
集った市民メンバーは二十数人。
他に
「何でもいいから、
ぜひ手伝いたい」
と五十人近い参加者。
その熱気の凄さ。
溢れる郷土愛に呑みこまれた。

知れば知るほど、
やればやるほど、
加西の魅力は無限に思えた。
故郷を愛する熱い自我が、
ようやく芽生えはじめるのを悟った。

「……この賀茂(大和朝廷時代の加西市)の大地を、
豊かな山里を、
住む民人を愛することから、
すべてを始めましょう!」

大和の皇子に向ける愛より、
身近にある故郷のすべてを愛する大事さを、
『根日女』に語らせた瞬間、加西は私の『故郷』となった。

万雷の拍手の中、
降りた幕の向こう。
演じた者、
裏方に徹したもの、
誰も彼も、
新たに得た郷土愛の
感動を共有する最高の日だ。
古里は
近くにありて、
つかむものだった!
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